選択したのは『自分』

私は、47歳にして独身。

そう選んだのは『自分』だった。

別に、独身でいたかったワケでもなく

仕事を選んで、ひたすらに仕事した。

独身である事を『仕事のせい』にする

つもりもなく、それを私が選んだんだな。

私は若い頃、人にも、物にも『依存』していた。

だからだろうか、失恋したのも『彼』が悪い。

残業が多いのも『仕事』が悪い。など

自分の立ち位置だけで、物事を考えていた。

何か自分に都合の悪い事は全て『他人』のせいに

していたような気がする。

でも、そんな感じで生きていると…

大きな『心の壁』みたいなものに打つかる。

『誰のせい』なのか『分からなくなる』

そもそも…どうしてこうなったのか？

を考えだすようになった。『そもそも論』だ。

『そもそも』を考えると、自分の今立ち位置だけ、自分の目線だけでは『答え』は出なくなる。

今の自分から、過去の自分を見る…

それだけでも『目線は変わっている』

そう、それを選んだのは自分だった。

『騙された』を選んだのも自分、

『はい』と答えたのも自分。

『買った』のも自分。

選択は『自分』がしているんだよ。

それに気がついた時に『はっ！』っとした。

あれ？もしかして…今の自分は自分の選択で

出来ているのかなと。そして怖くなる…

これから先も『選択』は続くけど…大丈夫？

そうなった時『伝記』を読んでみた。

ありとあらゆる本を読んで先人たちは

どうやって生きてきたのだろう。

ある人の伝記を読んだ時にまた気づく。

作者が違うと、英雄にもなるし、悪者にもなる、

同じ人なのに？なぜなんだろう？

結局、同じ人でも…立ち位置が違う所から見て

その人を『見たら』いろんな『見え方』を

してしまうんだな。見る人の捉え方の問題で。

じゃ…自分の『選択』を怖がる必要も

ないのかもしれない。その人にとって自分は

『どう見えてる』『どう思われてる』なんて

人それぞれだものね。

それに気がついてから『選択』をする時

少し考えるようになった。この『選択』は

自分をこの先『楽しい』と思える、思える

ような努力が出来るんだろうか？

『笑顔』でいられるのかどうか…

例えば『泣いてしまう』『傷つく』『苦しむ』

ような事があったとしても、『選択』した

自分を許せるだろうか？とね。

そう…『選択』した自分を『褒められる』のか？

そう自分に問いかけてみたら…

あんまり不安じゃなくなったし、

私は『依存』もしなくなった。しても無駄。

それは相手も『選択』の中に生きているのだから。

そう思うと心も軽くなるような気がした。